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虫歯の治療期間はどれくらいかかるの?

▽虫歯の平均的な治療期間

虫歯の治療期間は、むし歯の大きさや進行状態によって異なります。

 

・CO(初期虫歯)

歯の表面(エナメル質)が酸によって溶かされ(脱灰)、健康な歯のようなツヤがなくなります。もっと顕著になると、色の変化が起こり、白く濁ってきたり茶色くなったりします。この時は歯に穴などはあいていませんし、痛みなどの自覚症状もありません。この様な虫歯は日頃のセルフケアや定期検診に通うことで「再石灰化」(歯を健康に保つ人体のメカニズム)し、削らずに健康な歯に修復することが可能です。

・C1(エナメル質の虫歯)

歯の表面の範囲に穴があいた状態です。これもまだ痛みは感じません。C1の虫歯は「CR(コンポジットレジン)修復」という治療法で治すことができます。CR(コンポジットレジン)は見た目が白いプラスチックの素材から出来たもので、形を自由に変化させられるため歯を削る量が少ない特徴があり、治療も1日で終えることができます。

・C2(象牙質まで進んだ虫歯)

虫歯が歯の内部に広がり、象牙質まで進んだ状態です。冷たい飲食物で痛みを感じたり、虫歯によって出来た穴に食べ物が詰まり易くなります。この様な虫歯は前述の「CR修復」、または範囲や虫歯の位置によっては被せ物をする、「インレー・アンレー修復」、歯を完全に覆う「全部被覆冠」などの処置になります。「CR修復」の場合、治療回数は1回で済みますが、被せ物をする場合は、虫歯を削り、被せ物の型取りを行ったうえで制作、出来上がったものをセットすることになるため、来院回数は最低でも2回、期間も詰め物が出来上がるまでの時間がかかってしまうので、約1週間が目安となります。

 

▽ひどい虫歯の場合

・C3(神経まで進んだ虫歯)

虫歯が神経まで進行している状態です。歯に大きな穴が空いてしまっているか、一見小さな穴が空いているだけに見えても、内部で大きく広がっている場合もあります。ここまで進んでしまった場合には、歯の神経に悪い影響を及ぼしている場合も多く、炎症を起こしている場合には激しい痛みを伴います。炎症を起こした神経に対しては「根管治療」(神経を抜く治療)を行います。

▽神経を抜く治療とは?

何もしていなくても歯が痛い、熱い・冷たいものを口にするたびに痛いという症状がある場合には、抜髄=神経を抜く必要があるかもしれません。

神経を抜く場合、麻酔を行い歯の神経を細長いヤスリのようなもので除去していきます。その後神経があった箇所に殺菌を行い、最後に再感染しないように神経の代わりとなる根幹充填材やお薬を詰めていきます。その後、土台を立て、被せ物の型取りを行い、出来上がった被せ物をセットしていきます。期間としては、約1か月程度かかります。

 

神経を抜いた歯を「失活歯」と呼び、健康な歯より脆くなってしまいます。神経と呼ばれているものは、歯に栄養を運ぶ重要な役割を担っているので、栄養が行き届かなくなった歯は元には戻りません。神経を抜くというのは、みなさんが考えているよりも大変な決断なのです。

 

・C4(歯根だけ残った虫歯)

歯の見える部分はほとんど無くなってしまい、歯根(歯の根っこ)だけ残っているような状態です。ここまで虫歯が進行すると、歯の神経も死んでしまい、ついには痛みを感じなくなるほどになります。反面、歯根に膿が溜まることに由来した痛みを感じることがあります。歯周病のテーマでも記載いたしましたが、口腔内の細菌は全身の健康を害することもありますので、放置することはできません。ではここまで進行してしまった場合には、どのように治療を行うのでしょうか。

まずは残っている歯の部分を保存できるかを検討します。虫歯の大きさの確認や歯の残っている部分が割れてしまっていないかを確認します。残った部分が保存できる場合には処置を行います。治療が困難と判断された場合には、残念ながら抜歯となってしまいます。抜歯の場合は、失った歯の機能をどう補うかの選択に入ります。ブリッジ・入れ歯・インプラントが候補にあがりますが、ブリッジ・入れ歯であれば、およそ1か月程度で治療を進めていくことができますが、インプラントの場合は外科的手術も伴いますので、最短でも半年程度かかると言われています。

 

虫歯は、進行すればするほど痛みが増し、治療回数も費用も掛かってしまいます。虫歯の原因について知り、予防を徹底することが重要です。生涯付き合っていくご自身の大切な歯について、改めて理解を深めていき、日頃からの丁寧なケアで健康な歯を守っていきましょう!

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