歯医者で使用される麻酔について
1 歯医者の麻酔の痛み、安全性、術後の過ごし方について
子どもの麻酔について
小児歯科では恐怖や痛みを取り除くため、治療のときに局所麻酔をすることが多々あります。
歯科で使用する麻酔薬は正しい仕様をすれば安全性が高く、心配のないものですが、
アレルギー体質や慢性病で薬を飲み続けているなどのお子さんは、あらかじめその旨を歯科医師に申し出て下さい。
麻酔をして治療した後、くちびるがしびれていることがあります。
数時間ぐらいしびれがとれないことがありますので、くちびるをかんだりさわったりさせないように注意して見てあげてください。
もしかんではれたりした場合は、すぐにかかりつけの歯科医師の先生に連絡して処置をしてもらって下さい。
妊婦の麻酔について
麻酔による妊婦への影響ですが、虫歯治療や根幹治療などで使われるのは局所麻酔です。胎盤などを通じてお腹の赤ちゃんに麻酔薬が届くことはありません。
歯科治療で一般的に麻酔として使われているのはキシロカインという薬で、これは無痛分娩にも用いられているものです。
どうしても麻酔が必要な治療もありますが、なるべく安全性の高い麻酔が使われていますので安心です。
2虫歯予防について
歯科治療では、痛みを抑えるために”麻酔”をかけますが、”麻酔そのものが痛かった”という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当院では麻酔を行う際には、必要に応じて表面麻酔を実施し、麻酔針が最初に刺さる痛みそのものを解消することができます。
表面麻酔とは、皮膚や粘膜表面の知覚を麻痺させるために行なう塗るタイプの麻酔のことです。
薬を患部に塗るだけで、麻酔効果を得ることができます
また麻酔を注入するときは、コンピュータ制御による”電動麻酔機”を使用し、なるべく痛みが少なくなるようゆっくりと麻酔液を注入していきます。麻酔の痛み・不快感は注入時の圧力です。そこで電動麻酔機を使うことで、これらの不快感を可能な限り減らすことができます。
他にも、”今から麻酔をします””少しちくっとしますよ”など、患者さんの状況を察しながら声をかけることも、治療の心理的不安を減らすための取り組みのひとつです。
3義歯治療や審美治療で使う麻酔について
義歯治療において、麻酔を使うことは少ないです。義歯治療には2つのパターンがあります。
一つは歯を抜いて入れ歯を作る場合、もう一つは歯を抜かずに入れ歯を作る場合です。
前者の歯を抜いて入れ歯を作る場合には、必要に応じて麻酔を使用します。
後者の歯を抜かずに入れ歯だけを作る場合には、麻酔は基本的に使用しません。
審美治療においては麻酔を使用することがあります。
この場合、一般の歯科治療と異なる特別な麻酔をすると思われる方もいるかもしれませんが、基本的には一般の虫歯治療と同様の麻酔を使用しますのでご安心ください。
4 歯医者の麻酔でかかる費用について
歯科の麻酔の費用は治療内容ごとによって異なります。
一般的な虫歯治療の際の麻酔は、虫歯治療の費用の中に含まれており、別途麻酔のみの費用がかかることは基本的にありません。